孤独少女~Kiss Me~

「何で気付かんのや。愛純が嫉妬深い、独占欲の塊みたいなヤツやって」



「それでも好きやから付き合ってるんやろ?今更、んな愚痴いらんわ」



「愚痴ちゃうわ。注意やろ」



「は?注意??」



何しにそんな注意を今、ここで受けなきゃいけないのか。

もしかして、この陸と2人での居残りに拗ねて文句を言って来るとか?

いや、愛純は私にそんな事は言わない。

もしや、影で陸に文句でも言ってたんか……?



「私と居るのを嫌がってんなら帰りーや。私1人でも出来るし」



「そんな可愛いもんとちゃう。あいつが手にしたいもんは……」



「独占欲に可愛いとかあんの?」



「愛純は、その……」



「何や」



ハッキリ言えば良い。

陸と付き合い始めた時点で、私に失うものなんてない。

というか、奪われてショックを受けるものはない筈。



「“お母さん”や。おばさんを、愛李から奪おうとしてんねん」



「……お母さんて、私の……?」



「そうや。俺に対しての独占欲はもうない。愛李が、一度でも愛純と付き合った俺に手出しせんて自身あるみたいやし」



そりゃあ、そうだ。

義理でも妹だった愛純と付き合った男と、付き合うつもりはない。

例え、初恋の相手である陸だとしても、それだけは変わらない。