「最近、痩せたんちゃう?」
「体重計ないからわからへん。けど、まぁ……痩せた」
翌日の放課後。
私は相田に言い付けられた配布プリントを纏めながら、彼氏を待つ梢と話して居た。
黙々とホッチキスで止める陸は、こっちの会話なんて聞いてない。
それどころか、心ここに在らず。
「あ、来たらしーわ。ほな、また明日」
「バイバーイ」
彼氏からラインが着たらしい梢は、駆け足で教室を出て行く。
シーンとする教室。
私は陸の腕を叩いた。
「ってーな!何やねん」
「何か喋ってや。暇やんか!」
「喋るっつってもな……」
余程痛かったのか、腕を擦りながら窓の外に目を向けた陸。
今日から、短縮ながら通常授業。
夕焼け空に寂しさを感じながら、陸を見つめてると、うっすらと目に涙を浮かべてた。
「陸?どないしたん」
「何でもあらへん。何でもないんや」
「嘘言いなんや。何年、幼なじみしとる思ってんの?」
「じゃあ、愛李は何年、愛純の姉貴してるんや」
…それは、15年でしょ?

