孤独少女~Kiss Me~

「せやから、ねーちゃんちゃうよ!こっちがうさぎのうーちゃんで、こっちがさーちゃんや!」



「そんなん、わからんわ;;」



「ボケてるんか!」



…何だと?;;



「陽妃。そんな事を言うな」



「だってパパ、ホンマやもん!」



何て憎たらしい子供か。

食事後、一緒に遊んであげてるのに“ボケ”呼ばわりかい!

喜多見が注意しても、“ホンマ”やて。



「おい。そろそろ帰るか?いつまでも一家団欒の邪魔出来へんし、暗くなる前に送る」



「せやね。帰らんとね」



お昼ちょっと前に来たのに、気付けば16時になろうとして居た。

鞄を手に、相田と共に立ち上がる。



「2人共、顔に似合わず律儀やな。そんな気にする事ないんやで?」



「お気持ちだけで、十分です」



社交辞令というより、本心で止めてくれたであろう喜多見に、相田は頭を下げる。



「あ、愛李、待って!」



晩御飯の下準備をして居た愛陽さんは、紙袋を下げてやって来た。