「あり得へーんっ!!」



「煩い、愛李」



「せやかてしゃーないやん!何しに3年間、相田が担任なん?」



「運命ちゃうの?アハハ(笑)」



ついにLJK。

ついに受験生。

なのに私は、始業式直後に、体育館から教室に戻る途中に、後輩たちも居る廊下で叫んだ。

何故ならば、私は担任が3年間変わらなかったのだ。

隣に居る、双子の妹の愛純は、ふざけて笑いながら、幼なじみで彼氏である福山陸-フクヤマリク-の腕に絡み付いた。

双子はクラスを離される。

よって、愛純は相田のクラスになった事がない為か、私のこの嫌な気持ちがわからないんだ。

ましてや3年間、同じ担任になった事ないし。



「陸。今年もよろしゅう頼むわ……」



「別に俺は、相田との関係は良好やけどな」



落ち込みながら、愛純と別れて陸と教室に行く。



「不良少女、おはようさん」



「私は不良ちゃうわ、コブタ(笑)」



「黙れや」



教室に行くと、陸と同じく3年間、相田クラスの仲間である親友の砧梢-キヌタコズエ-に声を掛けた。

中学からの同級生だったが、梢は暴走族に入ってるせいか、自然と周りには不良仲間が多く、話す事はなかった。