数人の女子の中心にいるのは、迷惑そうに眉を寄せた翼。
中学の時から少しずつ見慣れるようになっていた、この光景。
昔はあたしの方が高かった背もあっという間に抜かれて、高くて可愛かった声はいつの間にか低くなり、
周りの女子が翼を見つけるのに時間はかからなかった。
「イケメンくん大変じゃん」
仁奈は、のんきに人ごとのようにパタパタと下敷きで扇ぎ続ける。
「邪魔だ、どけ」
翼は、女子をじろりと睨みつけ、機嫌の悪そうな顔で自分の席に向かった。
そんな態度も、「クールでかっこいい!」と、気持ちを煽るばかり。
中学の時から少しずつ見慣れるようになっていた、この光景。
昔はあたしの方が高かった背もあっという間に抜かれて、高くて可愛かった声はいつの間にか低くなり、
周りの女子が翼を見つけるのに時間はかからなかった。
「イケメンくん大変じゃん」
仁奈は、のんきに人ごとのようにパタパタと下敷きで扇ぎ続ける。
「邪魔だ、どけ」
翼は、女子をじろりと睨みつけ、機嫌の悪そうな顔で自分の席に向かった。
そんな態度も、「クールでかっこいい!」と、気持ちを煽るばかり。



