無糖バニラ

小嶋くんにそんな指摘をされ、あたしと翼は同時に顔を見合わせて、次に繋いだ手を見た。

言われた通りかもしれない。

だって今、あたしたち鏡みたいになってた。


その様子を見て、小嶋くんはさらに笑う。


「ほら、そっくりじゃん」


そして、優しく見守るような瞳で、あたしを見た。


「やっぱり内海は、翼と一緒にいる時が一番可愛いよ」


告白をされたわけでもないのに、顔が赤くなってしまうのは、その眼差しがすごくまっすぐだったから。


「ありがとう……、小嶋くん」

「でも、翼が嫌になったら、すぐ俺のとこに来てもいいから」

「おい」


あたしよりも先に、間髪入れずに口を挟んだのは、翼。

小嶋くんはさらに笑って、「冗談」と、すぐに背を向けた。