無糖バニラ

窓を閉めて、翼のそばに駆け寄る。


「終わった?先生の用事」

「終わった。何かお前、いきなり元気になったよな」

「?」

「さっきまでは、人に囲まれて困ってて、たまに小嶋のこと見てため息ついてた」

「何でそんなの見てるの……」


恥ずかしい。

これから、翼がいる場所では、気が抜けないな……。


「で。何で小嶋のこと見てたって?」

「いたっ」


バン!と叩くように、大きな手のひらが頭に落ちてきた。

そして、ものすごく乱暴に撫で始めた。

頭がグラグラ揺れる。