無糖バニラ

「気づいてただろ」

「分かんないよ、知らない!だって、あたしと幼なじみは嫌だって言ったから……!」


嫌われてると思ってた。

あれから、ずっと避けられていたから。


「好きな女と、ずっとただの幼なじみなんか嫌だろ、普通」

「そ、そう言ってよ……!」

「言おうとしたんだよ。そしたら……」


あたしたちの頭の中には、きっと同じ光景が再生されている。

カッターを握りしめて向かってくる、ひとりの女の子。


あの日、翼があたしに言いたかったことは、決別なんかじゃなくて……。