無糖バニラ



「あっ、待って……、っん……!」


翼は部屋に入ってすぐ、あたしの背中をベッドの側面に押し付けて、強引に唇を重ねてきた。

さっきからもうずっと、体に力が入らない。

熱を全部、翼に奪われる。


「ふぁ……っ、は……」


唇が少し離れて酸素を求めても、すぐにまた塞がれて苦しい。

どうせあたしは抵抗なんて出来ないのに、両手を強く握られて、まともに身動きすら取れない。


「んん……、ぅ」


もう何回目なんだろう。

息苦しさでたまに漏れる声が、自分のものじゃないみたい。