無糖バニラ

翼が腕を離して、あたしの頬を大きな手のひらで包み込む。

キスを予感して、あたしはとっさに顔の前に手を出した。


「だめ、つばさ……」


あたしはまだ、小嶋くんの彼女。


「うるさい」


その手をすぐに奪われ、唇と唇の距離がゼロになる。


「っ……ん」


ギュッと目を閉じると、唇にやわらかなものが当たって、すぐに少しだけ離れた。


「だめ……っ、や……ぁ」


いくら抵抗を見せても、すぐに強い力で動きが封じられてしまう。


「んんっ……」


角度を変えて、何度も。

熱い。