無糖バニラ

「うん。正直、ちょっと困った。謝るなら、なんでこんなことしたの?」

「ゆっくり話が出来る場所が欲しくて。内海、今日ずっとその辺見てソワソワしてるから、逃げられたらどうしようって思って」

「それは……」


それは、ふたりで出かけることを翼に言ったとか言うから……。

ううん、そんなの、自分の行動を正当化してるだけかな。

今日は、あたしたちふたりで来たのに。

確かに、最初は押し切られた形だったけど、あたしは自分の足でここに来た。


「それは、ごめんなさい。小嶋くんとふたりでいるのに、失礼だったよね……」


小さく頭を下げて謝ると、小嶋くんはあたしを見て笑った。


「何で内海が謝ってんの?無理矢理約束とりつけたりとか、話も聞かないでこんなとこに押し込めたりとか、俺の方がひどいことしてんのに」


うん、まあ、確かに。

とか思うけど、言わないでおく。