無糖バニラ


お昼を済ませ、再び外に出る。


「食べたばかりで気持ち悪くなりそうだし、ゆったりめのやつ乗ろうか。何がいい?」


小嶋くんに尋ねられ、よそを向いていたあたしは急いで笑顔を作った。

危ない。


「うん、そうだね。何にしようか」

「なんか探してんの?」

「え?なにも……」


ドキッと跳ねた肩は、バレなかっただろうか。

小嶋くんはあたしの顔から視線をずらして、傷あとのある左腕を見た。

すぐにそらしたから、勘違いかもしれなかったけど。