無糖バニラ


園内が混んでいることもあって、午前中に乗れたアトラクションはたったのふたつ。

お昼になり、遊園地の中にあるひとつのレストランを選んで、入ることにした。

お昼時だから考えることはみんな同じようで、ここも中々混んでいる様子。


「ここ、セルフなんだって。先に席取りしてくる。内海はここにいて」

「ありがとう」


小嶋くんは荷物を持って、たくさんあるテーブル席を選びにいった。


空いてるかな、席。

人がいっぱいいるから……。


――ピコンッ。


「!」


ショルダーバッグからスマホの通知音が聞こえて、慌てて手を入れた。