「おまたせー。冷たすぎるからハンカチに包んできたよ」
先生が戻ってきてすぐに、翼は立ち上がる。
「じゃあ、俺はこれで」
「授業戻る?じゃあこれ、入室証明書ね。今の授業の先生に提出して」
「ありがとうございます」
先生にぺこっと会釈をして、翼が保健室から出ていく。
「はい、ちょっと冷たいよ」
「っ!」
頬にぺたっと冷たいものが当たってびっくりするけど、火照った肌には気持ちいいかも……。
「今の彼氏?女子が皆騒いでる子じゃない?優しくていいね~」
「彼氏じゃないです……。幼なじみ……」
「あ、そうなんだ?」
あたしの彼氏は、……小嶋くん。
自分から始めたことなのに。
あたしは、後悔してるのかな……。



