無糖バニラ

目を伏せたいけれど、頬を包む手のひらがそれを許してくれない。

拒否をしたくても、唇は動かない。

もう一度、同じことを言われるのかな……。

それとも――


――ガラッ。


「!!」


緊迫した空気を壊すように開いた扉。

ビクッと反応して、音の正体を確かめると、そこにいたのは保健の先生。


「おっ……とぉ?……邪魔?」


サバサバした雰囲気の、ショートカットの女の先生は、あたしたちの様子を見て口に手を当てた。


「じゃ、邪魔とかじゃないです!あの、先生がいなかったから勝手に道具使わせてもらってて!」


焦って、パタパタと両手を動かしながら説明する。

多分、あたし、かなりあやしい。