無糖バニラ

「ま、まって……、あたし歩けるよ……」

「うるさい。黙って抱えられてろ」


行き先は、多分保健室。

後ろから仁奈と小嶋くんが追いかけてきた。

仁奈の頬は涙でぐしゃぐしゃ。


「あたしも行く!」

「俺も」

「大丈夫……。もうすぐ先生来ちゃうから、出来たら欠席の説明して欲しいかも……」


ふたりも付いてこようとしたけど、あたしはそんな理由で断る。


「やだ!あたしは行く!」


でも、仁奈は泣きながらあたしのそばを離れない。