無糖バニラ



「い、いらっしゃいませー……」


そんな訳で。

あたしは今、ひとりでレジ前に立っているわけで。


またここに来てしまった。

あたしがレジを任されているということは、きっとまだ翼は帰宅していない。

あたしなんて寄り道して来たのに、それよりも遅いとか……、また告白?

今度こそ、誰かと付き合ったりして。

……とか、結局また考えてしまう。


――『俺のことだけ見てろって言ったのに、バカ』


「う、……ううううう……っ!」


思い出して、火がつきそうなくらいに熱い顔に、耐えきれなくなって人目もはばからず唸った。