無糖バニラ

仁奈の意味深な物言いに、女子たちは一斉に目の色を変えた。

そんな言い方じゃ、皆に誤解を……!


「っ……!」


左腕がズキンと痛んだ気がして、思わず右手で押さえた。

今さら、そんなはずないのに。


「あー、うん、俺も結構楽しかった」

「本当っ!?また行こうよ!あたしめっちゃ上達しちゃったし」


ふたりの世界に入り込む前に、周りを見てほしい。

全員、仁奈のことを睨んでる。


去年のことを思い出して、サーッと顔から血の気が引いていくのが分かる。