無糖バニラ

だからだ。

翼は、知ってたんだ。

あたしが、翼のことを好きだって。

気づいてたんだ。


だから、あんなに冷たかったの。


「っ……!」


たまに優しくしてくれるから、勘違いをしてしまった。


あたしは、翼を好きでいる限りずっと……。


嫌われたまま?


こんなことで、今さら自分の気持ちに気づくなんて。

立ち止まり、その場にうずくまる。

ここ、どこだろう。分からない。

どこでもいい。

今は、翼のことが見れない。