無糖バニラ

睨むようにじーっとあたしを見る目を、わざと外す。

翼が自分の意思であたしを見るなんてめずらしいこと、次はいつ訪れるか分からないのにもったいない。


……じゃなくて。


「学校……途中まで行ったよ。でもコンビニ寄ってから、引き返してきちゃったの」

「サボりか」


そうですけど、何か。

翼は、これだけの理由じゃ納得していない。

だって、まだあたしのことを見ている。


「翼が……、さっき言ったんじゃん。熱が出てもそばにいたがるって。その通りだよ。それだけ……」


何だか怒られそうな気がして、怖々と翼の顔を見る。


……予想とは違う表情をしていた。