最終下校時刻のチャイムが鳴った。
ちょうど先生が説明をし終えたところで、顔を窓の外に向けた。
「もうこんな時間。しかも雨降ってる!」
慌てる先生の声に、あたしも窓の外を見る。
小雨だけれど降っている。傘は持っていないけれど、このくらいの雨なら駅まで歩ける。
「神津さん傘持ってる?」
「持ってないですけど大丈夫です」
「風邪ひいたら大変だから、駅まで一緒に行きましょう」
断ったけれど押し切られて、結局正面玄関で待つことになった。
やっぱり羊佑連れてくれば良かったかも。
今日は車ではないらしく、先生は水玉の傘を持って現れた。
お待たせ、と言ってその傘を広げる。……本当、どうして私がここにいて羊佑がここにいないんだろうか。



