そんなことを言われて笑われる。今日の昼ご飯はラーメンらしい。

あたしは自分のお弁当を広げた。

「こうやってマオに言われたからってあたしとご飯食べるような羊佑に友達がいないのを考えると、あたしも話しかけてきたときのこと思い出すけどね」

「あー本当、神津に寂しい奴とか言われた気がする」

「だって本当にそう思ったから」

「その痣どうしたの」

さらりと流れで聞いてくる。あたしは箸を落とさないように気を付けて羊佑の顔を見た。

ラーメンを啜っている。美味しそう。

昨日の夜は酷くなかったけれど、朝になったら紫色になっていた。内出血の跡が酷いけれど、髪の毛で隠せないこともない。

「たぶん小塚繭巳のファンに反感を買ったんだと思う」