これは、私の最後の高校生活でのお話・・・

私は、地味で、コミュ症で、、、自分に自身なんてもてなかった・・・。

そう、、、







あのときまでは







学校に向かう道。


街路樹の揺れる音が心地よい


「美優!!」


後ろから声をかけられる。


声の主は、大親友の圭だ。女子なのに、どこかイケメンで、高身長。


髪を短く切っているせいもあり、他校の女生徒からはよく、男と間違って告白されたりもする。


「ちょ、、まってよおぉぉ・・・」


圭の後ろからは、圭の足の速さに追いつけなかった雛乃が走ってきている。


雛乃は、圭とは打って変わって背が小さく、見た目の期待を裏切らない運動音痴だ。

 
こちらはこちらで、その可愛さからよく他校の男子から告白されている。


しかし、告白してくる男子は大体が高身長で、背の低さを気にしている雛乃にとっては、少し嫌なのだとか。


「雛乃~遅いんだよ」


「だってぇ~」


圭が、雛乃のおでこをつつきながら雛乃をからかっている。


その様はまるで、身長差のあるカップル・・・