「夏の夜の恒例行事をですよー?」 「あぁ、あれか」 「え。反応が薄い」 桃叶の言いたいことは、すぐわかった。 「だって、私いつも聞く側だもん。 つまんないし~」 またイスに座って、ゆらゆらとする。 桃叶のしたいことは、多分恋バナ。 「じゃあ、今年は 話す側になれるの?」 「…なれるよ」 ちょうどいい機会だし。 この際だから、桃叶に言おうと思った。 「えぇ!?うそでしょ!? あの、葵桜が初恋!?」