屋上を、出た瞬間。 ドォーン! 外では、大輪の花火が打ち上がる。 あの花火大会の時みたいな 複雑な心境のままではなく ちゃんと気持ちに整理をつけたい。 その思いで、走って 教室まで、向かった。 ガラガラ! 勢いよく、教室のドアを開ける。 「葵桜…」 蓮叶は、窓際に1人で立っていた。 驚いたように、目を丸くさせる。 「今度は…逃げないよ」 いつも逃げてばかりだった。 手に、力を入れて 蓮叶のところに、ゆっくり近づく。