「どうしよう…」 ここ、何回も来たことあるけど 桃叶と、お母さんについて行ってただけ だから、道とか覚えてないし。 帰れなかったら、どうしよう…。 もう、高校生なのに 迷子とか恥ずかしすぎるよ。 私は、人混みから少し離れた クスノキに、もたれかかる。 そして、うつむく。 せっかく浴衣着てきたのにな。 「葵桜!」 私の呼ぶ声が聞こえて 顔をあげると、そこにいたのは 「恭也くん…」