「ファンは大事だけど、

俺はおまえが何よりも大事。



俺の命より」



「なっ………!恥ずかしいから!」


たまに恥ずかしいことを平気で言い放つ夏。

やっぱりアイドルでよく現実じゃ言わないようなことを言い慣れてるからかな。


「………今ドキッときたろ」


めったに笑わないはずの夏は、
私と二人の時はよく笑う。

あと、子供っぽくなる気もする。


「こ…来ないし」


私の言葉なんか気にならないのか、

「フーン」

なんて言って私に抱きつきながら目を閉じてしまう夏。




「また女にイジメられそうになったら
殴っていいから。

お前強いんだし。
手ぇ出す奴が悪い。


ダメな時は俺が前みたいに守ってやる」