「伊紅ねえ、伊澄にい。2階行こー」 「行こ行こ」 「…付き合ってられない」 子どもたちはふたりのイチャイチャを見たくもないので2階へ退散。 でも、こんなふうにうちの家族は仲がいい。 知らない土地へ家族だけで行ってたくさんの苦労を乗り越えてきたから。 みんながみんな、信じあっているんだ。 私は、その関係を壊してしまったけど。 今は昔のように、仲のいい家族に戻れてきている気がするんだ。