「……ざけんな!どこ行くんだよ! おまえ!」 また、夏葉は私の場所を探し当てた。 こいつはやることが『ヒーロー』みたい。 麗の言っていたことは、もしかしたら 本当だったのかもしれない。 私は二人のことを知っていたのかもしれない。 「おい!」 でもそんなの、 今気付いたって、もう遅い。 「……………行こう。累」 累はそれを聞くなりエンジンをかける。 「おい!伊紅!」 「夏葉、ばいばい」