こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!




「やりっ………ました」



誰かが、声を上げた。




「………………佳菜子ちゃん」

中2の時の仲の良かった、佳菜子ちゃんだった。




「みんなで、伊紅ちゃんをいじめてたんですっ…。

松下さんが最初、やり始めて、みんなが乗るようになりました……!

い、伊紅ちゃんは、…………あの時、耳元でシンバルを鳴らされて、耳から血を流したんです……!

でも、葛西君が、伊紅ちゃんの耳にティッシュを突っ込んで言ったんです!

『誰にも言うな』って……!

みんなもそれに乗りました。」


泣きながら全てを告白する、佳菜子ちゃん。


すると。



「みんなで、伊紅ちゃんをいじめてたんです!
担任の原田先生も、見て見ぬふりでした。


あの事件の日も、そうでした。

侑李先輩は伊紅ちゃんのイジメをやめさせに来たんです、うちのクラスに!

それで男子と揉み合いになって、誰かに侑李先輩は棒で叩かれて、倒れちゃったんです。

その時伊紅ちゃんは、松下さんに突き飛ばされて頭を打っていました。

でも、倒れた侑李先輩を見て、伊紅ちゃんは怒って松下さんと男子3人に手を上げたんです!」


「………真希ちゃん」



つー……と涙が流れた。


担任の先生は青ざめ、

クラスのみんなも、青ざめて下を向いたり、泣いている子が殆ど。


「ほんとですか?櫻木さん…?」

校長先生が聞いてくる。




「………………」

私が黙っていると。




「原田先生?知っていたんですね?」

校長は、厳しい顔で原田先生を見る。





「…………申し訳、ありませんでした!」

先生は、ひたすら頭を下げている。