そして間もなく。
「…………あなたは昨日の…!」
男を全員倒して、みんな逃げて行った。
「だめだよ、あなた。ああいう女たちは、
改心することを知らないんだから。」
と言うと。
「…………ぐすっ……」
泣き始めた女の子。
「友達がっ………ほしかったの……!
私、母親が良くない職業だから、みんなが汚いって言うの…!
誰もっ!私の友達になってくれないの!」
なんか、純粋な子だなぁ。
「そういえば、回し蹴りとか、昨日すごかったね」
と言うと。
「それは……お母さんの連れてくる男の人に襲われても倒せるように、必死に空手、習ってたから。」
「………」
そんなハードな生活してるのか。
「私、家にも帰る場所ないし。友達もいないんです。………居場所が、ないんです」
『居場所がない』
その言葉は、なぜか私に口を開かせた。
「…………じゃあ、私たちと一緒に、ケンカする?」
「え………?」
「ケンカなら、あなたの仲間になれる」
なんでこんな、突拍子もないこと言ってんだろう。
そう思ったとき。
「…………仲間。」
輝いてしまった、女の子の目。
1人、拾ってしまった。

