そんなの、とっくに手遅れだって分かってたけど。 すごく、嬉しかったのを覚えている。 二人は同じクラスでも人気者だった。 ピンチの時にはいつでも駆けつけてくれるヒーローみたいな存在。 私の目には、キラキラ輝いて見えていた。 「いつ、帰ってくる?」 一人が聞く。 「…わからない」 そう答えると、二人は悲しそうな顔を見せた。