こんなの、よくある事。 私は夜の繁華街だと、ちょっと有名になってるみたいだから。 倒す相手を見つけた、と思った時。 「俺は、お前と同じ中学3年の、 登坂累(とうさかるい)。」 見覚えのある、整った顔がフードの下から現れる。 これが、私と累の始まりだった。 「………何の用?」 「君、いつもここで喧嘩してるんだろう」 「…………」 怒りに来たのか、と思った。 でも、そのあと、その間違いを教えられる。