こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!



 

私は1週間の謹慎処分。

先輩は被害者、ということで落ち着いた。

先輩の親には、二度と会うなと言われた。


きっと先輩はそのあと、目覚めたんだと思う。 





パシン。


「あなたには、空手なんか習わせるべきじゃなかった」


「伊紅、なんで手なんか出したんだ…!」


泣きながら怒る花ちゃんと、お父さん。


言い訳なんて、ない。


「…………」

叩かれた頬が、痛い。



「違う!伊紅は理由があったんだよ!でなきゃ…」


ギロリと。

伊澄を睨む。


「理由なんて、あるわけ無いじゃん」


私は、家族と一緒に過ごさなくなった。