「は?」
先生が、目を見開く。
他のクラスの子たちも、目を見開いてこっちを見る。
別にお前らのためじゃない。
先輩が、私のせいで合格がなかったことにされるのが、嫌だから。
「そこで倒れてる男子たちと喧嘩になって、止めてくれた先輩とそこの松下さんを、私が棒で叩いちゃったんです」
これで、先輩から手を出したことにはならない。
クラスの子も、イジメが露見しないし、
不利にもならない。
だから、この嘘には、みんな協力するだろう。
予想通り。
クラスの子たちが青ざめながら、うんうんとうなずき始めた。
「櫻木、校長室へ来なさい」
もう、どうでもいい。

