こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!



担任の先生だって、大事になるのが怖くて何も言ってこなかったし、何もしなかった。


他のクラスの子たちも、見てるだけ、噂を楽しむだけだった。




でも。


やっぱり、来ちゃうんだね。



先輩は、迷いなく教室に入ってきて、
私の前に立つ。



「お前ら、なんでやめないんだよ?!
伊紅ちゃんをなんだと思ってるんだよ!」



怒鳴る。

私のために、クラス39人を、敵に回して。


女子は憧れの先輩に怒鳴られて、誰も何も言えない。


だが、男子は。


「何って?ストレス発散?」

一人が、そう言う。


「最初は女子だし。櫻木、何にも言わねーから嬉しかったんかと思ったー。」

また違う子も、言う。



「………っテメェ!」

先輩が、男子に掴みかかる。



「…………!」