こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!



あれから、1ヶ月経った、10月。


先輩はあれから、一度も、私に声をかけない。



「おい櫻木ー!」

男子はたのしんでる。


「ついに大好きな侑李先輩にも振られちゃったー?!」

「ついにぼっちじゃーん!うわー」

「俺がなぐさめてあげよっかー!」


うわー、ゲスー!あはは、なんて近くで騒ぐ。


「おい伊紅ちゃーん。聞いてんのか…よーっ!」


瞬間。

視界の端に映る金色のもの。






ジャアアアアアアアアアアアアン!!!!

パンッ!




「!!」

右耳の中で、弾けたナニカ。



耳元で鳴らされたのは、シンバル。