それから。
「伊紅ちゃん!」
「伊紅ちゃん!」
「伊紅ちゃん!」
会う度、声を掛けに来る先輩。
「なんですか。先輩、勉強してます?」
「してるー!俺、意外と頭いいから!
伊紅ちゃんに教えられるよ?」
「私、伊澄と毎日ちゃんとやってるんで」
「侑李先輩!伊紅、いつも断トツの上位ですよ」
「しかも、伊澄くんと、点数がいつも同じ。」
「えー!?そんなことがあるの?!」
佳菜子ちゃんと真希ちゃんもそのうち、
先輩と仲良くなった。
先輩はしつこいけど、良い人。
裏表とかがないから、顔だけじゃなくて、性格でも好かれるんだな、と思った。
こんな日々も悪くない。
そう思っていた時だった。

