こんな嘘みたいな恋愛あるわけない!



文化祭まであと5日の放課後。

私たちは、校門に向かって歩いていた。




また園香が筆箱をなくしたらしい。


「お気に入りだったのにー!」

「最近置き忘れすぎでしょ」


「ちがうの!ちょっと置いとこうと思ったら、忘れて帰っちゃって!次の日行ったらなかったのー!ショックー!」

「あとで買いに行きましょ、三人で」


「わーい!」



なんて言いながら、ふと、気づく。

「あれ、前で女の子がたまってない?」


「ほんとだ!なにかな」

近づいていくと。


「ねえねえ、誰待ってるのー?」

「名前教えてよ、どこの高校行ってんのー?」

女の子たちが誰かを待ってる男の子に群がってるみたい。