家が近所だった俺と千晴だが、 俺はちょっと遠くのバス送迎のある幼稚園で 千晴は近くにある歩いて行けるような保育園に通った。 だから、あいつを見かけたことはあっても 話したことはなかった。 俺はあいつを見かけては天使みたいな子だな、 と小さいながら想っていた。