広場から抜け、外に出て涼んでいた。
ベンチに座り、噴水から出る水をボーッとしてみていた。
「あ、そうだ。電話あるか?」
「ありますよ、属の皆さんにですか?」
「あぁ、帰ってこなくて心配するだろうから。あいつは過保護すぎるぜ、ほんと。んじゃあ電話してくるよ」
「わかりました」
通路に電話があり、受話器をとった。
番号を打ち、朔に電話をかけた。
『・・・誰だ』
「潤」
『潤か。なんだ?』
「用件は後回し。それより騙しただろ」
『フッ、まぁな。騙したというより確認だよ。テストだ』
「テスト?」
『あぁ、ちゃんと働いてるかのな』
「なんだよそれー。てか俺らを信用しろよ」
『悪かったよ、でもいい心掛けだ。その調子で頼むよ』
「わかったよ。あ、今日俺帰れないから」
『そうか、わかった。んで、どこで泊まるんだよ』
(どこって言われても・・・)
「・・・漫喫で泊まるよ」
『あ?漫喫だと?だったら普通に帰って来た方がいいじゃないか。それにこの近くは
「あ、戻らないと!じゃな!」
『あ、おい!最後まで話をっ!』
無理矢理電話を切り、ため息が出た。
本当に嘘だったんだ。
まぁそれはいいとしても、無理に切っちゃったなー。明日問い詰められるかもしれない。
てか、なんで王子が知ってたんだよ。
ますます謎だ。



