(やだ、怖い。怖い、怖い!) 一目散に走った。 人か分からない生物が俺を見ている。 なんで逃げているんだろう。俺は族に入ってるのに。こんなんじゃあいつらに笑われちまう。闘わなきゃいけないのに。 でも体がただ逃げたいと思うばかりに言うこと聞いてくれない。 (そういえば、昔もこんなことがあった) 蘇る記憶。 またあんな事が起きるのはいやだ。 涙が溢れた。 (誰か、誰か) 手を差し伸べてくれる者はいるのだろうか。