「潤ちゃん」
朔の似た声。
顔を上げると、車椅子に座っていた祥弥がいた。
「あんたもここの病院だったのか」
「まあね。兄さんと同じ病院だった。部屋は違ったけどね」
「怪我は、大丈夫なのか?」
「アハハ。敵相手に心配するの?平気だよ。・・・ただどうして自分があぁなっていたのか思い出せれないんだ」
「え?」
「兄さんと闘ってたのは覚えてる。けどその後が思い出せれないんだ。まぁいいけどね」
祥弥が通り過ぎようとした。
俺は祥弥を呼び止めた。
「勝負!・・・どうだった」
「うーん。まぁどちらも引き分けって感じかな。また挑んで来る事を願うよ」
「挑みに行くよ!次は勝つからな」
祥弥は手を挙げた。
待ってる、らしい。



