悪魔とヤンキーの夜恋祭




「潤さん」
「うるさい。喋るな」

未だに術を解いてもらっていない。
動かせたら追い出していたのに。
みんなの元に走っていったのに。


「あの、本当にすいませんでした」

何も喋らず、ただ窓の外を見ながら彼の話を聞いていた。

「正直、とても心配しました。あなたが連れ去られたのに気付いて、私は自分を情けない奴だと思いました。いっその事自分をこの手で殺してしまおうと思うぐらい。でもあなたが無事で良かった」
「……悪かったよ」

彼に顔を向けた。
俺のこと心配してくれていたのに、俺はサキを悪者扱いしていた。

助けてもらって、なのに反抗して。
俺って最低だな。


「サキは来てくれたのに、助けてくれたのに。反抗的な態度をとった。ごめんなさい。それと、・・・ありがとう」

彼は「はい」と微笑んだ。