「俺に責任があるんだ。だから1人で逃げるような事はしたくない!」
「そのお気持ちは分かります。ですが、みんなの為にもあなたは逃げるべきです」
「やだ!そんな無責任な事したくない!」
俺はその場から動こうとしなかった。
「わかりました」
サキはそう言って、指を鳴らした。
すると俺は力が抜け倒れた。
でも意識はある。力が入らなかった。
俺を持ち上げて歩き出した。
「待て、やめろ。やめろ!離せ!」
サキは無視して歩き続ける。
ずっと前を見て歩いてる。
腕が動けば叩けたのに。
足が動けば蹴れたのに。
動くのは口だけ。
だが口で彼を止めることは出来なかった。



