スパイの姫

このままだとお兄ちゃんよりも
東雲蓮さんを取りそうな…、

そんな恐怖が近づいてくる。



なのに何故か東雲蓮さんに惹かれる…
そんなことを思う私はこの人なら…

この人なら…お兄ちゃんと私を救ってくれるんじゃないか?とさえ思えてきて私は自分を殴りたくなった。
あんだけお兄ちゃんに人を信じたらダメだと言われたのに…。