スパイの姫

「はぁ…。
まぁ面白そうですねー」

「な、なんだよ…
その微妙な反応」

うん…。
真面目に教室行けばよかったなぁ…

他の人の一人は寝ていて一人は何故かこっちをジッと見ているし。
居づらいなぁ…。

「…お前名前は…?」

ジッと見てくるこの中で一番カッコいいダークブラウンの男が話しかけてきた。
ん?いきなり周りの空気が変わった…?

「あ…、有沢花南です…」

…なにこの沈黙は…?
ダークブラウンの男はジッと見るだけだし…
なにコレ?

「…亮…

コレはとっても楽しそうな人を連れてきましたね?」

「お、おお」


するとまともな人が手を出してきた。
え?


どういうことなんだろう


「よろしくお願いしますね?
有沢さん

俺は清田颯太です。」

え?なんか流されてるような気が…。
ま、まぁいっか…

とりあえず握手をした。