「って。間に合わないの!?」 「二人乗りしちゃう?チャリ」 「お言葉に甘えて!」 「了解」 ご飯を食べて、制服を着る。 「俺、先に下行ってるからね」 玄関から隼虎が言う。 「ん!」 急いで支度を終わらせ、 隼虎から受け取った鍵で閉める。 「じゃあ、どうぞ」 隼虎が、自転車の荷台を指さす。 「わあ。地味男クン決まってんね」 「うるさい。寝ぐせ治ってないよ」 「嘘!?」 「嘘」 「はぁ!?」