12月18日

またみんなで勉強をした。

夕方から雪が降ると聞いて、いつもより早めに切り上げた。

ポケットのケータイが震えた。開くと、着信が21件もあった。

着信はすべてお母さんからで、30分ほど前からかかってきていた。

また、かかってきた。
「もしもし、」
すぐに切れてしまった。
3秒もしないうちにまた、かかってきた。
「もしも…」
「エイリ!?エイリッ!?」

息が切れてる。

お母さんの様子がおかしい。

「どうしたの?」

今度は黙り込んでしまった。

「ママ?」

「エイリ、いまッ…」
「落ち着いて。どうしたの?」

また、声が聞こえなくなった。

「今外だから、1回切るよ!」

雪が降ってきた。