「先に10本入った方が明日瑠璃華とデートできる!!」


指でボールを回しながら、そう言う青年。



「そんなの楽勝じゃん。陽翔が負けるに決まってる」


指で眼鏡をあげながら、そう言う青年。



「なんで、私まで巻き込まれなきゃいけないの」


ステージの上に座り、脚をぶらぶらさせながらそう言う少女。



「結局、ミスせず2人ともゴールに10本入る。それで3人で出かけることになるんでしょ」




シュッと音を立て、バスケットボールがゴールに入った。